糠平から幌鹿峠を越え菅野温泉へ

写真も撮りすぎると面倒になるよね。
Wi-Fi対応のデジカメも必要かもしれない。

10月12日、筋肉痛を振り切りバイクに乗ることを決めた。
行先は不定。

癖のように音更方面へとふらふらと。
先日から不意にオイル残量警告灯が点灯するようになり、この時期に至っては油温が60度くらいから95度くらいまでずっと点きっぱなし。
オイル残量は大丈夫だし、粘度も大丈夫そう。そう思いながらもやはり心配になって一度家に戻り、午前中だったのでオイル交換をした。

オイル交換もしたし残量もばっちり。エンジンをスタートしたら…?やっぱり点く。
だらしないオイル残量警告灯の点灯を眺めながら思い立った。
「そうだ、スキーをするときは滑るけど、バイクでは走ったことがないところに行こう。」

そうとなればひたすらR241をひた走り、R273に入ってからも走り続けるのみ。
糠平ダム周辺まで登ったものの、どうやら紅葉は終わっているよう。一足遅かった。

しばらく進み、糠平温泉郷を抜けるあたりに現れる幌鹿峠。
毎年冬になると峠入口の駐車場に車を停め、スキーに行くところ。
もちろん雪は無い。
通行止めでもない。
ただただミニパトが陰からスピード違反を捕まえようと待っているのみ。

オーバークール対策で目張りしたオイルクーラーでも油温が70度くらいしかないから、90度はキープしたいと思って2速で走る。

──やっぱりここ通る人なんていないんだろうな。
そう思えるほどの1.5車線くらいの狭い相互通行の峠でしばらく走っていると、突如として大勢のバイカーとすれ違う。
バイカーはどこにでも現れるものだった。

山田温泉廃墟を横目に野営場に到着し、然別湖を眺める。
松ぼっくりの敷き詰められた森の中の広場を通り、小川まで下りてみると、オショロコマと思わしき魚影を発見し、テンションが上がる。
ヤンベツ川は通年禁漁なので眺めるだけにとどめ、ほほえましく観察した。

休憩も終わり、その後も先行者に追いついたり湖に落ちそうなくらいの逆バンクの細道を抜け、然別へ到着。

後程聞いたのだけど、糠平側から走るとなると、ずっと湖側を走らなければならないので、大体は然別側から走るらしい。
なるほど。間違いない。次回からはそうすべきだ。

観光バスの後ろでハザードをつけて休憩をしているとバックでぶつけられそうになった。
あわてて後ろに下がり、休憩もそこそこで走り出すことにした。

その後展望台に駐車すると、警察官らしき方々に囲まれた。
「大阪からきたの!?すごいねぇ!」
「車上荒らしが流行ってるから気を付けて!」
「これ何CC?」
「何キロ出るの?」
「なんでまたこんなところに来たの?」
どうやら方々は車上荒らしのパトロールに来ていたようだ。
談笑しているところを警察官(こっちは本物)に写真を撮られた。
どこかで活動報告をされるのだろう。
30分くらい体力を奪われ続け、紅葉も終わってて悲しいと告げると、「下の方の福原山荘が今きれいだよ」と教えてもらった。他人から見たらどう考えてもネズミ取りひ引っかかったアホバイカー。

福原山荘に到着し、海外観光客が多い中、一人だけライダースジャケットにブーツでカメラを持つ男がズケズケと歩いていく。
なるほど、すごい量の紅葉だ。
敷地内の池にも反射してきれいな景色が広がっている。
紅葉ばっかりを見ておなか一杯になったところで退散。

 

実は本当の目的は別で、去年失敗した菅野温泉への入湯を目論んでいたのだ。
ははは、もう15時だぜ…。
というわけで、福原山荘からさらに上にひた走り、鹿を横目に駆け抜けると、峠の舗装が終わるところに菅野温泉が。

なぜか満車の駐車場を悲しい目で見ていると、誘導員に駐車禁止の場所へ停めていいよと言われた。
いいのか。
よかった。

中に入るとそれはそれはものすごい人の数で、すし詰めのようだった。
「どこからいらしたんですか?ここまで遠かったでしょう」
やはりバイカー、女将さん?に話しかけられる。
どうやら鹿追の蕎麦祭があったこと、福原山荘がオープンしていることで100人くらい来たんじゃないか、とのことだった。
普段の50倍くらい人がきているということで、そりゃもうこんな人もいたらシャワーのお湯も足らんくなるわ。
ということで、体を洗っている間にお湯がチョロチョロとしか出ない問題が発生。
浴槽にもあまり浸かれない状態で17時になったので退散することにした。
熊の足跡でも見ながら散歩するのもよさそうだし、今度はもっと空いている時にゆっくり来たい。

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